本物は美しく説得力がある。ウィリアム・モリス『イチゴドロボウ』
葉山町 T様
今回ご紹介するのは、リビング・ダイニングのカーテンの掛け替えをご依頼いただきました葉山町にお住まいのT様です。ご検討からご購入さらに施工後の感想までをお話ししてくださいました。
「カーテンがインテリアの主役に。この先何十年も飽きずに付き合っていけそうです」
「なんていうのかしら。落ち着きと重厚感があるのに、重すぎず軽すぎず、室内のインテリアにピッタリはまった感じですね」とお話してくださったのは、リビング・ダイニングのカーテンを掛け替えされたT様です。
弊社カーテンミュージアムショールームでウィリアム・モリスのカーテンを選ばれたご夫妻。「お部屋全体の雰囲気が変わり、今の私たちの暮らしによく合っていると思います」という奥さまにお話をうかがいました。
T様ご夫妻が海辺の町に暮らし始めたのは16年前のこと。サーフィンや釣りが趣味のご主人様、クラシックバレエを中心に様々なダンスの指導を行う奥様。
ご夫妻はこの地にスタジオを併設した住宅を新築しました。
「幼いころからクラシックバレエやクラシック音楽を学んできました。大学時代にミュージカルのオーディションに受かってからは、二足の草鞋で学業とダンスに明け暮れ、いつしか指導者の道に入ってしまったんですね」。
以前は東京を中心に活動していたという奥さまですが、実家のお引っ越しやご結婚などを経て、現在の住まいでスタジオを開くことになったそうです。
背の高いオリーブを中心にセンスのいい植物で美しく彩られたアプローチ。その奥には半地下にあるダンススタジオへの階段が続きます。スタジオの入口とは反対側にあるのがメインの玄関。テラコッタ風のタイルが敷かれた広い玄関ホールから2階へ上がると、そこはゆったりとしたリビン・ダイニングが広がります。三方に付けられた窓と吹き抜けに設けられたトップライトから、自然光が優しく降り注いでいます。
「新築当初は明るいテイストが好きで、腰高窓には薄地で暖色系のプレーンシェードを取り付けていました。ただ、年を重ねていくうちに少しずつ趣味が変わってきて…。いつの頃からか、アンティーク家具などを揃えるようになっていました。家を建てて16年が経ち、そろそろカーテンを変えてみようかしらと思い探しはじめました」
今回、ご夫妻にお選びいただいた生地は、19世紀の英国の工芸家・デザイナーであり『近代デザインの父』ともいわれる「ウィリアム・モリス」のテキスタイルデザイン『いちご泥棒』MM5924です。
『いちご泥棒』は、ウィリアム・モリスの代表作のひとつに数えられ不動の人気を誇る生地です。
いちごをついばむツグミがあしらわれ、ベースは深い森を思わせる青い背景で覆われています。落ち着きのある上品さと愛らしさを併せ持つテキスタイル。
ウィリアム・モリスは、社会思想家・詩人などとしても知られ、その生涯の中で実に多彩な活動を行いました。「すべての装飾の仕事には、芸術監督が必要である」として、室内装飾の総合的なデザインに力を注ぎました。その活動はやがて『アーツ&クラフツ』運動として広がり、後世に大きな影響を与えました。モリスの仕事の中でも、豊かな英国の植物や鳥など、自然をモチーフに創作されたパターンによるテキスタイルデザインや壁紙は、100年以上経った今でも多くの人の心を捉え愛され続けています。
ガーデニングがお好きでボタニカルなものへの興味が強いというご主人は以前からウィリアム・モリスのデザインがお好きで、新築時にも洗面室にはモリスの柄のクロスを選ばれていたほど。
「私は昔からフルーツが好きで、なかでもいちごが大好き。夫は鳥も大好きで、『イチゴドロボウ』の生地は、その両方をモチーフに描かれているところが気に入っています」と奥様。
ご夫婦お二人の大好きなものがあしらわれたカーテンで飾られた室内は、雰囲気が一変。
「今回カーテンを変えたことで、私たち夫婦の好きだったことがより明確になった感じで、今の私たちにピッタリ。カーテンはそう頻繁に変えられるものではありませんので、このカーテンならこの先何十年も飽きずに過ごせるのではないかしら」と奥さまは語ってくださいました。
今だから聞ける『弊社で購入を決定いただいた理由』
「カーテンのプロに相談できたから、細部まで納得したうえでお願いできました」
カーテンを選ぶにあたり、何件かの店で購入を検討していました。
でも、どのお店もなんかピンとこなくて…。このまま決めてしまっていいのかしら、と悩んでいいたところ、夫がインターネットで大和市にある『カーテンミュージアム』を見つけました。自宅からは少し遠かったですが、私は車の運転が好きなのでドライブがてら行くにはちょうどいいかしら、と行ってみることにしました」。
現在は、コロナの影響で『完全予約制』での営業をされていたようなのですが、知らずに来店すると
「次の御予約まで御案内可能ですのでどうぞ・・・」すぐに対応してもらえました。
限られた時間の中でしたが、いろいろなことを丁寧に具体的に説明してくださって、なんか商談というよりも相談にのってもらえている感じでした。
よくありますよね、私たち営業されている?という雰囲気。
そんな嫌な感じがまったくしなかったことも決めての一つかしらと打ち明けてくださいました。ショールームでの説明だけではなく、実際に自宅へフィッティング採寸に来られた際には『レールの長さや、出幅。カーテンの仕上り丈』についてスケールを用いて説明し、私の疑問に丁寧に答えてくれたところもありがたかったです。
お話ししているうちに、信頼感が生まれてきました。
カーテンをお仕立てするメーカーは1843年に京都で創業。きものの帯、緞帳、カーテン、壁装、床材、インテリア雑貨などを幅広く手掛ける川島織物セルコン。繊細さ優美さを併せ持つことで有名なメーカーです。
弊社では、その生地の特徴やヒダの数による見え方の違い、縫製技術や機能性などを丁寧にお客様へご説明した上で、レースカーテンやカーテンレールのコーディネートも具体的に提案していきます。
「全ての窓をブラックのアイアンレールに変えたことで、お部屋に統一感がでました」
カーテンでお部屋の模様替えを成功するためには、カーテンだけではなく、合わせるレースカーテンやカーテンレールにも気を配ることも大切だと感じました。
今回、ドレープカーテンは全窓『イチゴドロボウ』の生地に揃えましたが、ペアレースの『イチゴドロボウシアー』は、掃出し窓と大きな腰高窓に使用し両側の腰高窓にはあえて無地のレースを選びました。
その選択も大正解で、昼間にレースカーテンだけで過ごす時に、無地の白いレースといちご泥棒シアーがお部屋を優しく癒しの空間に仕上げてくれます。
「レースに刺繍された鳥といちごも繊細で好きです。レールは『イチゴドロボウ』の深い色味に合うようブラックのアイアンレールにしました。特に意識したわけではなかったのですが、ダイニングのシャンデリアやリビングのシーリングライト、ベランダの手すりもアイアンなんです。気づいたらいつの間にか統一感がとれていて、あらためてアイアンが好きだということにも気が付きました(笑)。
しおかぜ舞台芸術葉山
2階リビング・ダイニングから1階へ、そして半地下に降りると立派なダンススタジオがあります
ダンス専用に開発された床材、壁には大きな鏡が設置されており快適な環境が用意されていました。こんな素敵なスタジオでレッスンが受けられる、生徒さん方は幸せですね。ちょうど私達が伺った時は発表会が終わって間もなくだったそうです。お子様から大人まで、初心者の方でも大歓迎とのことでした。
興味がある方がいらっしゃいましたら、こちらからお問合せください
スタッフより
T様この度は、カーテンミュージアム御利用いただき、誠に有難うございました。
海の風と太陽の陽がたっぷりとそそぐリビングに、上品なインテリアで仕上げられたリビング・ダイニング。可愛いうさぎちゃんが出迎えてくれました。
既存のシェードを取り外し、新しく取り付けしたアイアンレールがお部屋にぴったりマッチし、ウィリアム・モリスのブルーグリーン色のいちご泥棒の生地を更に素敵に飾ってくれました。
美味しいチョコレート御馳走様でした。
近くにドライブにお越しの際は、是非、お立寄りくださいませ・・・